知っておきたい袖のデザインの種類

2023年8月29日

袖の種類

袖のデザインは、トップスのデザインの大きな要素。

単に実用的なだけでなく、長さや形、ディテールによって、そのアイテム全体の印象やスタイルが大きく変わります。

袖の種類の名前は?

【ノースリーブ (sleeveless)】

ノースリーブは、袖がない服のデザインを指します。
特に暖かい季節やアクティブなアクティビティに適しているこのデザインは、上腕を露出させることで涼しく、動きやすさを提供します。

ノースリーブのトップスやドレスは、カジュアルからフォーマルなスタイルまでさまざまな場面で人気があります。

【フリルスリーブ (フリル袖:frilled sleeve)】

袖の部分にフリル(軽やかな布の波打つような装飾)が施されたデザインのこと。
袖口に1つだけの場合もあれば、袖全体に何層にも重ねられることもあります。ブラウスやワンピースなどのアイテムにフェミニンな雰囲気や華やかさをプラスする効果があります。

男性の服装でも、ルネッサンス時代や、70年代のロックスターの衣装、または特定のキャラクターや時代背景を表現するフリル袖の衣装を時折見かけることがあります。

【セットインスリーブ (set-in sleeve)】

袖が肩の自然なラインに沿って本体に縫いつけられたデザインの多くの洋服に見られる定番の丈夫な袖。
シャツ、スーツ、トレーナーなど、洋服の中で最も一般的に見られる袖の形です。

袖と本体が直角に結合されており、カーブしたアームホール(袖穴)が肩の曲線にフィットするため、自然なシルエットになるだけでなく動きやすさが向上します。

【ラグランスリーブ (raglan sleeve)】

袖が首のラインから袖口まで続くデザインのこと。伝統的なセットインスリーブとは異なり、ラグランスリーブは肩に縫い目がなく、代わりに斜めの縫い目が首の近くから脇の下まで走る。

この特徴的なデザインにより、動きやすさや柔軟性が向上。スポーツウェアやカジュアルなウェアでよく見られるデザイン。

【サドルショルダースリーブ (Saddle Shoulder Sleeve)】

ラグランスリーブの1種で、肩の部分がベルト状になっています。
丸みのあるラグランスリーブに対し、サドル・ショルダー・スリーブはストレートなラインが特徴で、シンプルながらもスタイリッシュな印象を与えることができます。

セーターやニットウェアでよく見られるデザインで、伸縮性が高く、体の動きを妨げにくいというメリットがあります。

【ドロップショルダー (dropped shoulder)】

袖の縫い目が肩の自然なラインよりも下に位置しているデザイン。一般的な袖は、肩の最も突出した部分に縫い目が来るのに対し、ドロップショルダーの縫い目は肩のラインよりも下の位置になります。

カジュアルでリラックスした印象を与えるため、ストリートファッションやゆるめのスタイルによく取り入れられます。また、体型を選ばないので多くの人にフィットしやすく、体型カバーにもおすすめです。

【カットアウェイショルダー (cutaway shoulders)】

肩の部分が切り取られて露出しているデザイン。

肩の露出が特徴的で、女性らしい雰囲気や涼しげな印象を与えるため、暖かい季節に選ばれることが多い。
シンプルながらもコーディネートのアクセントになり、肩を美しくみせてくれます。

【ビショップスリーブ (ビショップ袖:bishop sleeve)】

袖口に向かって広がり、袖口でギャザーを寄せてふんわりと絞るデザイン。女性らしいやわらかさとエレガンスを持っており、ブラウスやドレスによく用いられる。

アームラインを柔らかく見せる効果があるため、多くの体型の方に似合うとされる。

【パフスリーブ(puff sleeve)】

ビショップ・スリーブの袖山にもギャザーを寄せたスタイル。
長袖、半袖のどちらにも使え、若者向けのイメージがあるため子供服のデザインでよく見られます。

【ドルマンスリーブ(ドルマン袖:Dolman sleeve)】

肩から脇下にかけてたっぷりと余裕があるスタイル。
ボディ部分と一体化しているため、ゆったりとしたシルエットを持っており、動きやすさも魅力の一つです。

リラックスした雰囲気があり、素材次第でカジュアルにもエレガントにもなります。
さらに体型をカバーしてくれる優れものです。

【バットウイングスリーブ(バットウイング袖:Batwing sleeve)】

腕部分が非常にゆったりとしたデザインを持ち、袖口に向かって徐々に細くなるスタイル。
「バットウイング」とは「コウモリの翼」という意味の通り、肩と腕の部分が一体となったデザインで、脇下が深くカットされているため、非常にゆったりとしたシルエットとなる。

バットウイングスリーブは、さまざまなアイテムに取り入れられており、素材次第でカジュアルにもエレガントにもなります。
さらに体型をカバーしてくれる優れものです。

【バタフライウィング (バタフライ袖:butterfly sleeve)】

バタフライスリーブとは、蝶の羽に似た袖のスタイル。腕の部分がドレープ状に広がっており、肘の上部あたりまでの半袖タイプが一般的です。
非常に女性らしいやわらかな印象を持つため、カジュアルやエレガントにもなり、アームラインを柔らかくカバーしてくれる効果もあります。

夏春夏のアイテムやリゾートスタイルに特にぴったりで、涼しげな印象を与えることができます。

【ベルスリーブ (ラッパ袖: bell sleeve)】

袖が手首に向かって広がるスタイル。
肘からまたは肩から始まり手首に向かってフレアがかかり、ベルのような形状を持つことから。

肩の部分をふんわりさせて一度締めるタイプ、袖口がフリル状になっているものなどバリエーションがあり、華やかさや女性らしさが強調される。
動きがありエレガントな印象を与えるため特別な日やパーティーシーンだけでなく、カジュアルでも人気のスタイル。

【カップスリーブ (cap sleeve)】

肩の上部のみを覆うようなスタイル。
女性のドレスやトップスによく使用され、フェミニンで洗練された印象を与える。
シンプルだがエレガントなデザインとして人気がある。

【ロールアップスリーブ (ロールアップ袖:roll up sleeve)】

シャツやブラウスの袖を折り返して上に巻き上げるスタイル。
ボタンやタブで固定してロールアップの位置をキープするデザインもあります。

暑い時期やカジュアルなシーンに適しており、袖を巻き上げることで、シャツやブラウスの印象を一気に変えることができる。

【バルーンスリーブ (バルーン袖:balloon sleeve)】

ふくらんでいる袖が袖口で絞られ、風船のようなフォルムであるスタイル。

シャツやブラウス、ドレスなど、さまざまなアイテムに取り入れられ、トレンドのファッションアイテムとしても注目されることが多い。

ランタンスリーブ (ランタン袖:Lantern Sleeve)

袖の中間部分が膨らみ、袖口が狭まっているスタイル。
袖自体がランタンのような形状を持っているため、ボリューム感がある。

カジュアルにもエレガントにも用いられる。